理数を楽しむ2

幕間くらいのお手軽さで第二回。
リモネンは5月のテーマなので置いて起きまして、今回は『時代とさくら』です。少々時季外れですが。


お馴染み桜援歌。エイトの表題曲で一番好きな曲なんですけど、あれ、忍たまのEDですよね。
じゃあこの桜ってなんでしょう?
いやいや、桜は桜だろうと言いますが、忍たまの時代、Wikiで調べると室町末期のようですが、この時代に、皆さんのよく知る桜、本当にあったと思います?
いや、まあこんなアオリしたらどうかなんて大体想像がつくと思いますが。


今回は今昔の桜とその不思議についてのお話です。


皆さんおなじみ、ピンクのバラ科の植物、サクラです。ピンクだけでなく、白っぽかったり赤っぽいのもありますね。
よく知られているのはエンドリさんでお馴染みのソメイヨシノですね。
学校に植えられているのは大体ソメイヨシノです。サトザクラを植えている所もあるようですが。
お花見だとシダレザクラ等もいいですね。
さて、このソメイヨシノ、出来たのは江戸時代後期だと言われています。
出来たといいますのも、掛け合わせて作ったもので、自然種ではありません。そんなこと言うと米どうなるんだって話ですけど。
日本にはそのようなサクラがたくさんあって、自然種、交配種、突然変異種合わせて600種類以上のサクラがあるといわれています。


しかし、平安時代以降、花と言えばサクラ。古典等でそうやって習った事と思います。じゃああのサクラってなんなんだと。
ソメイヨシノが出てくる前のサクラというのは大体ヤマザクラという自然種です。…まあ私の家の前に咲いているのですが。あとはサトザクラとか。


まあ、そのヤマザクラですが、ソメイヨシノとはだいぶ違います。
花だけ先に咲き、あとで、緑色の葉を出すソメイヨシノと違い、ヤマザクラ花と同時に赤みがかった葉を出します。
更に、開花時期が、ソメイヨシノよりだいぶ長く、遅くまで花を楽しむことができます。
といいますか、これはソメイヨシノの方が特殊で、以前の花見は、一週間(サクラの開花期間)の間に急いで!!なんてことはなかったそうです。
もしソメイヨシノがそうなら、あの花見渋滞を緩和出来ていいんですけどねえ(笑)


更に、ソメイヨシノの特殊性、それは、種で増えないという事です。


植物と言うのは種をまいて増やすのが一般的ですが、ソメイヨシノ種を植えても芽が出ません。増やすのは接ぎ木で増やします。元になる、サクラの切り株に切り目をつけ、ソメイヨシノの若芽をその切り目にさしてテープでぐるぐるまきに巻くと、一つの植物として育つのです。だから、今さまざまな所に植えてあるソメイヨシノの元は一つの木だったのです。ある意味クローン
更に、寿命も人と同じくらい、60年から70年が寿命と言われています。100年以上生きるというヤマザクラと比べると短いです。
一斉に植えられたソメイヨシノなので、寿命も一緒に来てしまうのではないかとも言われています。植えかえもしているので杞憂かと思われますが。


ソメイヨシノは、花だけが咲くと言う所や、一斉に花が散るところに、生命力や潔さを感じ、日本人の心を掴んだと言われています。逆に、その潔さから、江戸時代の武士の家には植えられなかったという話も。


人の心を掴んだ人工のサクラ。
そんなことも考えながら桜援歌を聞くとまた違った感慨があるかもしれません。って事で、強引ですがシメ。

好きやねん、大阪。/桜援歌(Oh!ENKA)/無限大(通常盤)

好きやねん、大阪。/桜援歌(Oh!ENKA)/無限大(通常盤)

参考:Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/